下水道が完備されていないエリアの浄化槽は、使用しているうちに槽内に汚泥などが蓄積され、放置すると浄化槽の機能の低下や汚水の流出、悪臭の原因となります。そのため、定期的に清掃車で浄化槽を清掃する必要があります。
地域の水環境を守ろう!法令点検のすすめ
浄化槽では、入ってきた生活排水を浄化するために微生物が働いています。また浄化槽の中には様々な装置が組み込まれています。
そのため、浄化槽が性能を発揮するためには、適切な維持管理が不可欠であり、とても重要です。
浄化槽が適切に維持管理されていないと、汚水が流出し、排水溝や河川が汚れ、悪臭や水質汚濁などが発生し、ハエなどの害虫が発生したり、魚が住みにくい河川になるなど、私たちの生活に直接影響を及ぼす恐れがあります。
このようなことにならないように、浄化槽は年1回以上の清掃が法令で定まっています。定期的な清掃を行うようにしましょう。
法令点検はどんなことを行うの?
- 年1回以上の点検、清掃
- 外観検査:設備の設置状況、稼働状況、水の流れ方、悪臭の発生状況、消毒実施など
- 水質検査:浄化槽が正常に機能しているかの水質検査を行っています
- 書類検査:保守点検、清掃記録をもとに点検・清掃が適正に行われているのかのチェックを行います
浄化槽を綺麗に長くお使いいただくために
- 年1回以上の清掃をしましょう
- 台所では
- 使った油は、流しなどに流さず、ゴミと一緒に出しましょう
- なべや皿のひどい汚れは紙でふいてから洗いましょう
- 三角コーナーには細かいネットをかぶせましょう
- 洗濯では
- 無りん洗剤を使いましょう
- 洗剤はかならず適量をはかって使いましょう
- 漂白剤は適量で使いましょう
- トイレでは
- 紙おむつ、衛生用品、たばこの吸殻を流さないでください
- トイレットペーパーを使いましょう
- 塩酸等の薬品を使わないでください(普通のトイレ洗剤はOK)
- 浄化槽では
- 殺虫剤は使わないでください
- ブロアの電源を絶対に切らないでください
- 臭いがひどかったり、不安な部分がありましたら、お気軽にご連絡ください
- お手元に届く、保守点検・清掃の記録は3年間、大事に保管してください