“ごみ”となるものを、もう一度再資源化して活用するリサイクル。それがもはや当り前となった今、リサイクルにも品質が求められています。そのような社会的要請に応え、2003年4月1日、総合リサイクル施設〈二日市リサイクルセンター〉を稼働しました。当センターは資源物の選別とプラスチック製容器包装のリサイクルを主とし、細やかな選別ラインを設けることで、純度の高いリサイクルを実現。確かな人のまなざしと最新鋭のシステムとで、限りある資源を有効に活かしています。 また、2013年より稼動している食品廃棄物リサイクル施設〈有機センター〉では、福井市内のショッピングセンターやコンビニ、給食センター、学校・保育園などで発生する、賞味期限切れ食品や調理くず、食べ残しから堆肥を生産しています。廃棄食品を利用し、農作物栽培に必要な堆肥を作ることで、「廃棄食品発生元」と「農業生産者」を結びつける、「食の地域循環」の一端を担っています。

資源物(不燃物)選別

当施設には資源物として排出された空き缶、ペットボトル、プラスチック製容器包装、発泡スチロールが集まってきます。これらの中から、異物を取り除き、リサイクル可能な資源物を取り出します。当施設では、手選別のラインを長く取ることで、より細かな単品分別を可能にしました。アルミ缶はアルミ選別機、スチール缶は磁選機で機械選別しています。細かく選別することで、より純度の高いリサイクルを実現しています。選別された資源物は圧縮し、極力小さな体積で保管・運搬され、それぞれ次のリサイクル工程へ進みます。

不燃物選別施設

処理能力:50.1t/24時間

処理対象物:不燃ごみ

プラスチック再生

レジ袋、ボトルキャップ、食品トレーなど、リサイクル可能なプラスチック類を再生しています。 選別、洗浄、乾燥、ペレット化までを行えるトータルラインを実現。純度の高いリサイクルを実現するため、当施設では手選別に加え、近赤外線光学選別機による機械選別システムを日本で初めて導入しました。細やかな選別により純度の高いプラスチック原料を製造することができ、質の高いマテリアルリサイクルを可能にしています。

プラスチック再生施設

処理能力:100.8t/24時間

処理対象物:その他プラスチック製容器包装廃棄物

公益財団法人日本容器包装リサイクル協会 登録再生処理施設(能力21,000t/年)

プラスチック再生施設を動画で見てみよう!

 

食品廃棄物リサイクル

廃棄食品にもみ殻、種堆肥を加えて混ぜ合わせ、発酵・熟成させることで堆肥を製造しています。製造した堆肥は農家へ販売し、生産した食材の調理くずを再度堆肥化することで、食の地域循環を生み出しています。また、有機センター前の実験農園で、当社の堆肥を用いて実際に野菜を育て、品質の確認も行っています。

有機センター

実験農園にてリサイクル・製造した堆肥で野菜を育てています